黄色背景部分が前年シーズンからの変更
目次
プロトコルとは?
国際大会の結果を公開しているリザルトサイトは、この様なページになります。
② をクリックするとプロトコル(採点の詳細)がPDFファイルで表示されます。
プロトコルとは各選手の採点の詳細です。各試合のプログラムごとに、ISUの試合結果WEBサイトでPDFファイル公開されます。プロトコルを見れば、詳しい技術点(基礎点・GOE)と、各ジャッジの演技構成点の詳細が分かります。
また男女シングルは、ショートプログラムとフリースケーティングの2つのプログラムがあります。プロトコルはプログラムごとに作成されるので、1つの試合でショートプログラムとフリースケーティングの2つのプロトコルが存在します。
プロトコルの見方
プロトコルに明記する際に、各要素(エレメンツ)を表す略記号が使われます。略記号は要素(エレメンツ)の種類・回転数やレベルが一目でわかる記号になります。
実際のプロトコルをふまえて簡単に見方を解説していきます。
選手の情報と順位(Rank)
演技をおこなった選手の名前や国籍といった情報と、プログラムの順位を表します。
① 順位(Rank)
- そのプログラム(ショートまたはフリー)における順位。
② 選手の名前
③ 選手の国籍
技術点(Technical Element Score)
フィギュアスケートのプログラムの中で行われる各要素(エレメンツ)1つ1つに、技術点(Technical Element Score)がつきます。
技術点の採点方法と採点の流れについて、詳細は下記からご覧下さい。
① 各要素の略記号
略記号は、フィギュアスケートの各要素(エレメンツ)に付けられています。ジャンプ要素であればジャンプの種類とジャンプの回転数、スピン要素であればスピンのレベルとスピンの種類、ステップ要素であればステップのレベルが一目でわかるように、略記号は表記されています。
- 技術審判が判定
- 各要素は行われた順に記載
② 各要素の基礎点(Base Value:ベースバリュー)
- 「x」マークは後半の基礎点1.1倍を示す
- 各要素の基礎点はこちらを参照
③ 各ジャッジによる各要素のGOE(Grade of Execution:出来栄え点)「-5から+5」
- 演技審判による判定
④ 各要素の最終的なGOE
⑤ 各要素の②+④の合計点
⑥ 総技術点
演技構成点(Program Component Score)
フィギュアスケートのプログラム全体を通して判断される5つの項目による合計点が、演技構成点(Program Component Score)です。
演技構成点の採点方法と採点の流れについて、詳細は下記からご覧下さい。
[ルール]採点方法/フィギュアスケート演技構成点の採点の流れ
① 演技構成点の項目名称
演技構成点の各項目の評価内容については、こちらを参照してください。
- Skating Skill:スケート技術
- Transitions:要素のつなぎ
- Performance:演技
- Composition:構成
- Interpretation of the Music:音楽の解釈
② 演技構成点の係数
演技構成点の係数については、こちらを参照してください。
- 男子ショートプログラム:1倍
- 男子フリースケーティング:2倍
- 女子ショートプログラム:0.8倍
- 女子フリースケーティング:1.6倍
③ 各ジャッジによる演技構成点の判定
- 演技審判による判定
- 10点満点で0.25点刻み
④ 5項目ごとの最終演技構成点
⑤ 総演技構成点(④の合計×②)
減点(Deductions)
減点(ディダクション)とは、違反行為等による減点のことです。
① 違反行為等による減点
- 1度から2度目の転倒:-1.00点
- 3度から4度目の転倒:-2.00点
- 5度目以上の転倒:-3.00点
- 演技時間の過不足:5秒につき-1.00点
- バク宙などの禁止要素の違反:1回につき-1.00点
- 衣装や小道具の違反(衣装の一部が落下など):-1.00点
- 10秒以上の中断(むをえない場合は除く):10秒につき-1.00点
総得点(Total Segment Score)
男女シングルは、ショートプログラムとフリースケーティングの2つのプログラムがあります。2つのプログラムそれぞれに、総得点(Total Segment Score)がつけられます。
① 総得点(総技術点+総演技構成点-減点)