[ルール]基礎知識/フィギュアスケート競技と4つの種目

黄色背景部分が前年シーズンからの変更

フィギュアスケートとは

フィギュアスケートの名称の由来は、スケートリンクの上に図形(フィギュア)を描くように滑ることです。フィギュアとは英語で図形という意味があります。

1896年から世界選手権が初めて開催され、オリンピックでは1908年の夏季オリンピックで初めて実施されました。1924年のシャモニーオリンピックからは毎回冬季オリンピックで実施されています。

男女シングル

女子シングル

男子シングル

女子シングル

男子シングル

女子シングル

男子シングル

男女ともに各1名で競技を行う種目です。

ショートプログラムとフリースケーティングの2つのプログラムがあり、ショートプログラムを先に行います。プログラムの詳細はこちらに記載します。

競技で行われる要素(エレメンツ)は、ジャンプ・スピン・ステップ・スパイラルなどがあります。4種目の中で最もジャンプの数が多いのが、男女シングルの競技です。ジャンプが多い為に転倒が多い半面、観戦初心者の観客でも出来栄えは分かりやすい競技ともいえます。男女シングルのフィギュアスケート競技で、現在使用が認められているジャンプは6種類となります。

世界選手権の初開催は、1896年(男子)・1906年(女子)です。オリンピックの初開催は、1908年(男女共)です。

ペア

ペア

ペア

ペア

ペア

ペア

競技ルールでは、「1人の女性と1人の男性から成る2人組」と定められています。2人組の事を「ペア」と呼びます。表記される際は、「女性/男性」と女性が先に表記されます。コールされる際も同様に、女性が先です。

男女シングル同様に、ショートプログラムとフリースケーティングの2つのプログラムがあり、ショートプログラムを先に行います。

競技で行われる要素(エレメンツ)は、ジャンプ・スピン・ステップ・スパイラル・リフトなどがあります。男性が女性を頭の上に持ち上げるリフトや、男性が女性を投げ出すようにジャンプを行うスロージャンプが男女シングルとの大きな違いです。

フィギュアスケート競技の中で、最もダイナミックでアクロバティックな競技である半面、ケガが多く最も危険な競技ともいえます。しかし会場での観戦は、男女シングルよりも迫力のあるものになるかもしれません。

世界選手権の初開催は、1908年です。オリンピックの初開催は、1908年です。

アイスダンス

アイスダンス

アイスダンス

アイスダンス  

アイスダンス

アイスダンス

ペアと同様、「1人の女性と1人の男性から成る2人組」で競技行います。ペアと違い、2人組の事を「カップル」と呼びます。表記される際は、「女性/男性」と女性が先に表記されます。コールされる際も同様に、女性が先です。

2009年シーズンまではコンパルソリーダンス、オリジナルダンス、フリーダンスの 3つのプログラムが行われていましたが、 2010年シーズンより、ショートダンス、フリーダンスの2つのプログラムに変更されました。さらに2018年シーズンより、ショートダンスがリズムダンスにカテゴリー変更されています。競技では、リズムダンス(ショートダンス)が先に行われます。

ペアと違い、男性が女性を頭の上に持ち上げるリフトや、 ジャンプは禁止されており、ステップの配点に重きがおかれています。また、女性と男性が離れての演技は基本的には禁止されているので、観戦初心者の方はそのあたりで見分けられるかと思います。

アイスダンスは別名氷上の社交ダンスとも呼ばれ、リズムのタイミングや音楽表現、2人のユニゾンなどが評価対象の多くを占めます。アクロバティックな技が無いため、比較的転倒は少なく、観戦初心者の観客には出来栄えが分かりにくい競技でもあります。

世界選手権の初開催は、1952年です。オリンピックの初開催は、1976年です。

国別対抗戦

2009年より、男女シングル各2名・ペアアイスダンス各1組でチームを構成し、国別の団体順位をポイントで競う国際大会がスタートしました。国別対抗戦と呼ばれる大会です。

オリンピックの団体戦

2014年ソチオリンピックからは、フィギュアスケートの団体戦はオリンピック正式種目に採用されました。ただし、毎年行われている国別対抗戦とオリンピックの団体戦では、ルール・概要が少し違います。オリンピックの団体戦では、男女シングル各1名、ペア・アイスダンス各1組でチームを構成し、国別の団体順位をポイントで競います。