[ルール]ジャンプ要素/ジャンプコンビネーションなどの種類や種別

ソロ・ジャンプ

ソロ・ジャンプとは、男女シングルの場合はジャンプを1つだけ行うこと、ペアの場合は男女2人が同じタイミングで同じ種類、回転数のジャンプを跳ぶことをいいます。ペアの場合は、サイド・バイ・サイドのソロ・ジャンプといいます。

プロトコルの明記方法

プロトコルには、下記のように明記されています。これは、ジャンプの回転数ジャンプの種類を表しています。

ジャンプコンビネーションなどの種類や種別

① ジャンプの回転数

これは、何回転のジャンプかを示す略記号ですです。現在は1~4回転までが認められています。

略記号 回転数の英語名称 回転数の日本語名称
1 single シングル 1回転
2 double ダブル 2回転
3 triple トリプル 3回転
4 quadruple クアドロプル 4回転

② ジャンプの種類

これは、6種類のジャンプの種類のうちどれかを表す略記号です。

略記号 ジャンプの名称 難度(同じ回転数の場合)
T トウループ 低難度





高難度
S サルコウ
Lo ループ
F フリップ
Lz ルッツ
A アクセル

よって、このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)トウループ」となります。

基礎点の計算方法

ソロ・ジャンプの基礎点(Base Value:ベースバリュー)は、ジャンプの回転数とジャンプの種類により与えられます。 ソロ・ジャンプの場合は、定められたジャンプの基礎点が100%得点としてそのまま加点されます。実際の基礎点は、下記からご覧いただけます。

[基礎点]男女シングル/ジャンプ要素の基礎点

ジャンプ・コンビネーション

ジャンプ・コンビネーションとは、2つまたは3つのジャンプを連続して行うことをいいます。4つ以上のジャンプを連続して行うことは、フィギュアスケートの競技会では認められていません。

ジャンプ・コンビネーションを行う際の2つ目や3つ目のジャンプは、着氷した足と同じ足で踏切る必要があります。反時計回りの回転でジャンプを行う場合は、全てのジャンプを右足で着氷します。よって、右足で踏切るトウループジャンプループジャンプが、ジャンプ・コンビネーションの2つめや3つ目に使用されるジャンプとなります。

3連続のジャンプ・コンビネーションの場合に、2つ目のジャンプにハーフループを跳む場合があります。ハーフループは半回転ですが、3連続のジャンプ・コンビネーションの間に使用する場合は、1回転のループジャンプとして認められます。基礎点も1回転のループジャンプと同じ点数が与えられます。

反時計回りの回転の場合、ハーフループは左足で着氷します。よって、ハーフループを使用した3連続ジャンプの3つ目には、サルコウジャンプを組み込むことが可能となります。

プロトコルの明記方法

プロトコルでは、ジャンプ・コンビネーションは「+」マークで明記されています。「+」マークの前後の略記号の見方は、ソロ・ジャンプと同様で、ジャンプの回転数ジャンプの種類を表しています。

3T+2T

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)トウループ+2回転(ダブル)トウループのジャンプ・コンビネーション」となります。

ジャンプコンビネーション

3F+1Lo+3S

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)フリップ+1回転(シングル)ループ+3回転(トリプル)サルコウのジャンプ・コンビネーション」となります。

ジャンプコンビネーション

基礎点の計算方法

ジャンプ・コンビネーションもソロ・ジャンプと同様で、ジャンプの回転数とジャンプの種類により、基礎点(Base Value:ベースバリュー)が基礎点が与えられます。定められたジャンプの基礎点が100%得点としてそのまま加点される点も、ソロ・ジャンプと同様です。実際の基礎点は、下記からご覧いただけます。

[基礎点]男女シングル/ジャンプ要素の基礎点

ジャンプ・コンビネーションの場合は、行われた2つまたは3つのジャンプ個々の基礎点を合計します。合計された基礎点が、そのジャンプ・コンビネーションの基礎点となり、プロトコルに明記されます。

3T+2T

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)トウループ+2回転(ダブル)トウループのジャンプ・コンビネーション」です。基礎点は「4.30点(3T)+1.30点(2T)=5.60点」となります。

ジャンプコンビネーション

3F+1Lo+3S

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)フリップ+1回転(シングル)ループ+3回転(トリプル)サルコウのジャンプ・コンビネーション」です。基礎点は「5.30点(3F)+0.50点(1Lo)+4.40点(3S)=10.20点」となります。

ジャンプコンビネーション

ジャンプ・シークェンス

ジャンプ・シークェンスとは、2つのジャンプの間を表外ジャンプやホップでリズミカルにつないで行うことをいいます。3つ以上のジャンプをジャンプ・シークェンスとして行うことは、フィギュアスケートの競技会では認められていません。

ジャンプ・シークェンスは、着氷した足や着氷した際の体の向きに関係なく、2つ目のジャンプを行えるのが特徴です。ジャンプ・コンビネーションでは行なえないアクセルジャンプからアクセルジャンプなどの組み合わせも可能になります。

プロトコルの明記方法

プロトコルでは、ジャンプ・シークェンスは、ジャンプ・コンビネーションと同じ「+」マークがジャンプとジャンプの間に明記され、2つ目のジャンプの跡に「+SEQ」マークが明記されます「+」マークの前後の略記号の見方は、ソロ・ジャンプと同様で、ジャンプの回転数ジャンプの種類を表しています。

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)トウループ+2回転(ダブル)アクセルのジャンプ・シークェンス」となります。

ジャンプシークェンス

基礎点の計算方法

ジャンプ・シークェンスもソロ・ジャンプと同様で、ジャンプの回転数とジャンプの種類により、基礎点(Base Value:ベースバリュー)が基礎点が与えられます。

ジャンプ・シークェンスの場合は、行われた2つのジャンプ個々の基礎点を合計し、その合計点に0.8をかけます。合計された点数に0.8をかけた点数が、そのジャンプ・シークェンスの基礎点となり、プロトコルに明記されます。実際の基礎点は、下記からご覧いただけます。

[基礎点]男女シングル/ジャンプ要素の基礎点

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)トウループ+2回転(ダブル)アクセルのジャンプ・シークェンス」です。基礎点は「(4.30点(3T)+3.30点(2A))×0.8=6.08点」となります。

ジャンプシークェンス

コンボ

コンボの略記号は、男女シングルのショートプログラムにおいて付けられることがある略記号です。

男女シングルのショートプログラムには、ジャンプ・コンビネーションが義務付けられています。ショートプログラムでジャンプ・コンビネーションが行われなかった場合には、技術審判はどのジャンプ要素がジャンプ・コンビネーションを意図したものであるかを、演技中あるいは終了後に特定します。

どのジャンプをコンボ扱いにするかは、そのケースバイケースで選手に有利になるよう決まられます。

プロトコルの明記方法

ショートプログラムにおいて、ジャンプ・コンビネーションを意図したとされたジャンプは、プロトコルに下記のように「+COMBO」マークで明記されます。ジャンプ要素自体の略記号の見方は、ソロ・ジャンプと同様で、ジャンプの回転数ジャンプの種類を表しています。

このプロトコルのジャンプは「4回転(クワド)トウループのコンボ扱い」となります。

ジャンプコンボ

基礎点の計算方法

コンボ扱いのジャンプもソロ・ジャンプと同様で、ジャンプの回転数とジャンプの種類により、基礎点(Base Value:ベースバリュー)が与えられます。定められたジャンプの基礎点が100%得点としてそのまま加点される点も、ソロ・ジャンプと同様です。ジャンプ・シークェンスのように、係数がかけられて基礎点が下げられることはありません。

実際の基礎点は、下記からご覧いただけます。

[基礎点]男女シングル/ジャンプ要素の基礎点

このプロトコルのジャンプは「4回転(クワド)トウループのコンボ扱い」です。基礎点は「10.30点」となります。

ジャンプコンボ

スロージャンプ

スロージャンプとは、ペアで行われる、女性のジャンプを男性が補助し投げ上げるジャンプです。スローイングジャンプともいいます。ペアでのみ行われるペア独特の要素となります。 スロージャンプは、男性は女性の腰のあたりを両手で補助し、女性のジャンプのタイミングに合わせて斜め上方向に投げ上げます。 男女シングル

で通常行われるジャンプよりも、ジャンプの高さ・幅ともにダイナミックな技です。スロージャンプの種類は、通常のジャンプと同じ6種類になります。

プロトコルの明記方法

プロトコルには、下記のように「Th」マークで明記されます。その前のマークは通常行われるソロ・ジャンプ同様に、ジャンプの回転数ジャンプの種類を表しています。

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)ループのスロージャンプ」となります。

スロージャンプ

基礎点の計算方法

スロージャンプもソロ・ジャンプと同様で、ジャンプの回転数とジャンプの種類により、基礎点(Base Value:ベースバリュー)が基礎点が与えられます。定められたジャンプの基礎点が100%得点としてそのまま加点される点も、ソロ・ジャンプと同様です。

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)ループのスロージャンプ」です。基礎点は「5.00点」となります。

スロージャンプ

後半のジャンプ

男女シングルで行われるジャンプ要素には、後半ボーナスというものがあります。後半というのは、4分間の演技であれば、半分を過ぎた2分経過したところからが後半に該当します。

男女シングルの場合は、ショートプログラム・フリースケーティング共に、後半に行われたジャンプ要素(ジャンプ・コンビネーションジャンプ・シークェンスを含む)は後半ボーナスに該当します。ショートプログラムに後半ボーナスが認められたのは、2012~13年シーズンからです。

プロトコルの明記方法

後半のジャンプは、プロトコルに下記のように「x」マークで明記されます。行われたジャンプ要素の基礎点が明記されている箇所の後に付けられます。ジャンプ要素自体の略記号の見方は、ソロ・ジャンプと同様で、ジャンプの回転数ジャンプの種類を表しています。

3Sx

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)サルコウの後半ボーナス」となります。

後半のジャンプ

3T+2Tx

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)トウループ+2回転(ダブル)トウループのジャンプ・コンビネーションの後半ボーナス」となります。

後半のジャンプ

基礎点の計算方法

後半のジャンプもソロ・ジャンプと同様で、ジャンプの回転数とジャンプの種類により、基礎点(Base Value:ベースバリュー)が基礎点が与えられます。定められたジャンプの基礎点が1.1倍された得点が加点されます。実際の基礎点は、下記からご覧いただけます。

[基礎点]男女シングル/ジャンプ要素の基礎点

3Sx

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)サルコウの後半ボーナス」です。基礎点は「4.40点(3S)×1.1=4.84点」となります。

後半のジャンプ

3T+2Tx

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)トウループ+2回転(ダブル)トウループのジャンプ・コンビネーションの後半ボーナス」です。基礎点は「(4.30点(3T)+1.30点(2T))×1.1=6.16点」となります。

後半のジャンプ

ジャンプの繰り返し

フィギュアスケートには、ジャンプの繰り返し違反という規定があります。別名をザヤックルールと呼びます。

フリースケーティングの場合、全てのトリプル(3回転)およびクワドラプル(4回転)ジャンプのうち、2種類のみを繰り返すことができ、繰り返す場合にはジャンプ・コンビネーションまたはジャンプ・シークェンスの中でなければならない、という規定です。

この繰り返し違反(繰り返したジャンプをジャンプ・コンビネーションまたはジャンプ・シークェンスにできなかった)をしてしまった場合、両方とものジャンプがソロ・ジャンプとして数えられますが、これらのジャンプの2つめに記号「+REP」が付けられ、本来の基礎値の70%の値を四捨五入して小数点以下2桁まで求めたものが得点として与えられます。

プロトコルの明記方法

ジャンプの繰り返し違反が行われた場合、違反したとされたジャンプは、プロトコルに下記のように「+REP」マークで明記されます。ジャンプ要素自体の略記号の見方は、ソロ・ジャンプと同様で、ジャンプの回転数とジャンプの種類を表しています。

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)フリップの繰り返し違反」となります。

ジャンプの繰り返し

基礎点の計算方法

ジャンプの繰り返し違反もソロ・ジャンプと同様で、ジャンプの回転数とジャンプの種類により、基礎点(Base Value:ベースバリュー)が基礎点が与えられます。ジャンプの繰り返し違反の場合は、本来の基礎値の70%の値を四捨五入して小数点以下2桁まで求めたものが得点として与えられます。

このプロトコルのジャンプは「3回転(トリプル)フリップの繰り返し違反」です。基礎点は「5.30点(3F)×0.7=3.71点」となります。

ジャンプの繰り返し