[ルール]ステップ要素/ステップシークェンスのレベル判定方法

ステップ・シークェンスとは?

ステップ・シークェンスとは、多くのステップとターンを入れ、氷面を十分に活用して滑る一連の要素(エレメンツ)です。ISUでは下記のように明記されています。

  • 氷面を十分に活用した1つのステップ・シークェンス。
  • ステップ・シークェンスの中には、表外ジャンプを含めてもよい。
  • ステップ・シークェンスは音楽の特徴に合わせて行われなければならない。
  • 音楽に合った短い停止は許される。逆行は禁止されていない。
  • ターンステップは、シークェンス全体にバランスよく分布していなければならない。

2011年シーズンまではステップ・シークェンスの種類が3種類に分けられていましたが、2012年シーズンからは種類は廃止され、リンクをどのように使ったステップ・シークェンスも同じステップ・シークェンス1種類という扱いになりました。

ショートプログラムのステップ・シークェンス

男女シングルのショートプログラムでは、氷面を十分に活用した1つのステップ・シークェンスを含まなければならないというルールがあります。ショートプログラムのステップ・シークェンスの中には、表外ジャンプを含めてもよいとされています。

フリースケーティングのステップ・シークェンス

よくバランスの取れたフリースケーティングには、ショートプログラム同様に氷面を十分に活用した1つのステップ・シークェンスを含まなければならないというルールがあります。どのような種類のステップ・シークェンスを行うかの選択は全く競技者の自由で、ステップ・シークェンスの中でジャンプを行ってもよいとされています。ただし、短すぎてやっとそれと分かるようなものは ステップ・シークェンスの要件を満たすとはみなされないと明記されています。

ステップ・シークェンスのプロトコル明記方法

プロトコルには、下記のように明記されています。 これは、ステップ・シークェンスのレベルを表しています。

ステップシークェンスのプロトコル

① ステップ・シークェンスのレベル

ステップ・シークェンスの基礎点は、5段階のレベルにより決定します。2011年シーズンまでは4段階、2004年シーズンまでは3段階のレベル判定でした。

下記にステップ・シークェンスのレベルの略記号をまとめました。

略記号 ステップ・シークェンスのレベル
B レベルベース
1 レベル1
2 レベル2
3 レベル3
4 レベル4

ステップ・シークェンス要素のレベル特徴

下記項目の中から、1項目該当すれば「レベル1」、2項目該当すれば「レベル2」、3項目該当すれば「レベル3」、4項目以上該当すれば「レベル4」と判定されます。

1

シークェンス中の難しいターンおよびステップが、最低限に多様(レベル1)、やや多様(レベル2)、多様(レベル3)、複雑(レベル4)である。(必須)

2

完全に体が回転する両方向(左と右)への回転、各回転方向とも全体でパターンの少なくとも1/3はカバーすること。

3

少なくともパターンの1/3において身体の動きを使っている

4

シークェンスの中に明確なリズムで実行する難しい3つのターンの組み合わせ。

備考

各足異なるものを1つずつ、数えられるのは、各足とも最初に試みられた組み合わせのみである。

ステップ・シークェンス要素のレベル明確化

ステップ・シークェンス要素のレベル判定は、下記内容で明確化されています。

パターン

ステップ・シークェンスにはもはや要求されるパターンはないが、氷面を十分に活用していなければならない。ステップ・シークェンスは、はっきりと認識できるものであり氷面のほぼ全体を活用して行われなければならず、短辺フェンスから短辺フェンスへの長さを1回(例えば、ストレート・ライン、サーペンタインまたは類似の形状)または長辺フェンスから長辺フェンスへの幅を2回(例えば、サーキュラー(円、楕円)または類似の形状)活用しなければならない。

上記が達成されない場合は無価値となる。

特徴の2と3でいう「パターン」とは、スケーターが実際に行ったパターンを意味する。

パターンの始まりと終わり

これはスケーターが実際にシークェンスを開始するまたは完結するときである。

ターンおよびステップの定義

ターン:ツィズルブラケットループカウンターロッカースリーターン

ステップ:トウステップシャッセモホークチョクトウエッジの変更クロスロール

チョクトウの定義

チョクトウは片方の足からもう片方の足への踏み換えであり、その際に出のエッジのカーブが入りのエッジのカーブと反対になるものである。足換えはアウトサイドエッジからインサイドエッジまたはその逆に、フォワードからバックワードまたはその逆に、直接行う。

難しいターンおよびステップの定義

難しいターンおよびステップ:ツィズルブラケットループカウンターロッカーチョクトウ。 ターンおよびステップは片足で行われなければならない。

ターンが「ジャンプ」している場合、行ったものとして数えない。

最低限に多様な
(Minimum Variety)

少なくとも5個の難しいターンおよびステップを含む。どの種類も数えてよいのは2回までである。

やや多様な
(Simple Variety)

少なくとも7個の難しいターンおよびステップを含む。どの種類も数えてよいのは2回までである。

多様な
(Variety)

少なくとも9個の難しいターンおよびステップを含む。どの種類も数えてよいのは2回までである。

複雑な
(Complexity)

少なくとも11個の難しいターンおよびステップを含む。いずれの種類のターンやステップも数えてよいのは2回までである。

5種類のターンおよびステップはそれぞれ両方向に行われなければならない。

最低限に多様でない、最低限に多様なだけ、やや多様なだけ、多様なだけ

スケーターのステップおよびターンが最低限に多様でなければ、レベルはベーシックより高くならない。スケーターのステップおよびターンが最低限に多様であるだけなら、レベルは1より高くならない。スケーターのステップおよびターンがやや多様であるだけなら、レベルは2より高くならない。スケーターのステップおよびターンが(複雑ではなく)多様なだけであれば、レベルは3より高くならない。

分布

ターンおよびステップは、シークェンス全体に分布していなければならない。

ターンとステップが両方ともない部分が長くあってはならない。

この要求が満たされない場合、レベルはベーシックより高くならない。

両方向への回転

この特徴は、「スケーターが、リストにあるかないかにかかわらずあらゆるターンやステップで、シークェンス全体の少なくとも1/3をある一方向に連続して回転し、次にシークェンス全体の少なくとも1/3を反対方向に連続して回転する(時計回りと反時計回り)」または「スケーターがステップ・シークェンス全体を通じて、リストにあるかないかにかかわらずあらゆるターンやステップで、(連続ではなくても)合計してシークェンスの少なくとも1/3をある一方向に回転を行い、(連続ではなくても)合計してシークェンスの少なくとも1/3を反対方向に回転を行う(時計回りと反時計回り)」ことを意味する。

「完全な体の回転」とは完全に1回転することを意味する。スケーターがただ単に半回転してバックやフォアに向きを変えることではない。

身体の動きを使っている

身体の動きを使っているとは、合計すればステップ・シークェンスのパターンの少なくとも1/3は両腕、頭、胴体、ヒップ、両脚の動きをはっきりと使い、これらの動きが体幹のバランスに影響を及ぼしていることを意味する。

体幹のバランスに影響を与えることとは、体全体のバランスに影響を与えることやブレード上に乗るバランスに影響を与えることとしても解釈できる。

難しいターンの組み合わせ2つ(各足で1つずつ)

難しいターンとは、ロッカーカウンターブラケットツィズルループである。

組み合わせの中では:
 - スリー・ターンは許されない。
 - エッジの変更は許されない。
 - ジャンプ/ホップは許されない。
 - 足換えは許されない。
 - 組み合わせの中で少なくとも1つのターンは他のものと異なる種類でなければならない。

1つのターンの出のエッジが次のターンの入りのエッジとなる。

組み合わせはシークェンス中で明確なリズムで行われなければならない。

組み合わせが同じか異なるかの判断

難しいターンの2つの組み合わせは、同じ順序、同じエッジ、同じ足で行われた同じターンで構成されている場合には、同じものとみなされる。

ステップ・シークェンス中に行われた半回転を超えるジャンプ

リストにないジャンプは回転数にかかわらずステップ・シークェンスの中に含んでもよく、減点や他の影響もない。

半回転を超えるリストにあるジャンプはショート・プログラムでは要素としては無視されるが、「1/2回転を超えるリストにあるジャンプを含む」ことによりジャッジからGOEを1点減点される。フリー・スケーティングのステップ・シークェンスにはリストにあるジャンプを含んでもよく、認定されジャンプ・ボックスを占める。

いずれにせよ、これらのジャンプはステップ・シークェンスの難度レベル決定に影響しない。