黄色背景部分が前年シーズンからの変更
目次
単一姿勢のスピン
単一姿勢のスピンとは、基本となるキャメル姿勢、シット姿勢、アップライト姿勢の3つの姿勢に、レイバック姿勢を入れた4つの姿勢のうち、1つの姿勢のみで構成されたスピンのことをいいます。同じ姿勢の中での変形で(基本のシット姿勢からシット・フォワード姿勢の変化など)あれば、それを入れても単一姿勢のスピンとなります。
プロトコルの明記方法
プロトコルには、下記のように明記されています。 これは、スピンの種類とスピンのレベルを表しています。
① スピンの種類
基礎点(Base Value:ベースバリュー)を与えられるスピンの種類は、4種類に区別されています。キャメル、シット、アップライトの3つの基本姿勢と、アップライト・スピンのバリエーションであるレイバック姿勢のスピンの4種類になります。
2018年シーズンからは、小数点第2位まで基礎点表記がされました。
略記号 | スピンの名称 | 基礎点(同じレベル4の場合) |
---|---|---|
USp | アップライト・スピン | 2.40点 |
SSp | シット・スピン | 2.50点 |
CSp | キャメル・スピン | 2.60点 |
LSp | レイバック・スピン | 2.70点 |
② スピンのレベル
スピンの基礎点は、5段階のレベルにより決定します。2011年シーズンまでは4段階、2004年シーズンまでは3段階のレベル判定でした。
下記にスピンのレベルの略記号をまとめました。
略記号 | スピンのレベル |
---|---|
B | レベルベース |
1 | レベル1 |
2 | レベル2 |
3 | レベル3 |
4 | レベル4 |
よって、このプロトコルのスピンは「レイバックスピンのレベル4」となります。
基礎点の計算方法
単一姿勢のスピンの基礎点(Base Value:ベースバリュー)は、スピンの種類とスピンのレベルにより与えられます。単一姿勢のスピンの場合は、定められたスピンの基礎点が100%得点としてそのまま加点されます。実際の基礎点は、下記からご覧いただけます。
スピン・コンビネーション
スピン・コンビネーションとは、キャメル姿勢、シット姿勢、アップライト姿勢の3つの基本姿勢のうち、少なくとも2つを含んで行うスピンのことをいいます。フライング・スピンでも足替えスピンでも、2つ以上姿勢の変形が1つのスピンの中で行われれば、スピン・コンビネーションという扱いになります。
プロトコルの明記方法
プロトコルでは、スピン・コンビネーションは「Co」マークで明記されています。 略記号は、単一姿勢のスピンの際にスピンの種類が明記されている箇所に「Co」マークが入ります。スピンのレベルの表し方は単一姿勢のスピンと同様です。
このプロトコルのスピンは「スピン・コンビネーション足替え有りのレベル4」となります。
ただし、キャメル姿勢、シット姿勢、アップライト姿勢の3つの基本姿勢のうち2つしか行わないスピン・コンビネーションは、基本姿勢を3つすべて含むスピン・コンビネーションと比べてより低い基礎値となってしまいます。基本姿勢を2つしか行わないスピン・コンビネーションは、スピンの略記号の最期に「V」が明記されます。
このプロトコルのスピンは「スピン・コンビネーション足替え有りのレベル4V」となります。
基礎点の計算方法
スピン・コンビネーションは、スピンのレベルによって基礎点(Base Value:ベースバリュー)が与えられます。基本姿勢を3つすべて含むスピン・コンビネーションは、定められたスピンの基礎点が100%得点としてそのまま加点されます。
基本姿勢を2つしか行わないスピン・コンビネーションは、減ぜられた基礎値(V)が得点として加算されます。基礎点一覧表の項目「基礎点V」が、この基本姿勢を2つしか行わないスピン・コンビネーションの場合のV基礎点となります。
2017年シーズン
基礎点 | 基礎点V | |
---|---|---|
スピン・コンビネーション 足替え有りのレベル1の場合 |
1.7点 | 1.5点 |
スピン・コンビネーション 足替え有りのレベル4の場合 |
3.5点 | 3.0点 |
2018年シーズン
基礎点 | 基礎点V | |
---|---|---|
スピン・コンビネーション 足替え有りのレベル1の場合 |
1.70点 | 1.28点 |
スピン・コンビネーション 足替え有りのレベル4の場合 |
3.50点 | 2.63点 |
足替えスピン
足替えスピン(チェンジフットスピン)とは、スピンの最中に軸足を右足から左足(左足から右足)に変更するスピンのことをいいます。単一姿勢のスピンでもスピン・コンビネーションでもフライング・スピンでも、どんなスピンでも足替えが行われれば足替えスピンという扱いになります。
プロトコルの明記方法
プロトコルでは、足替えスピンは「C」マークをスピンの種類を表す略記号の前に明記します。チェンジフットの略になります。略記号の見方は、単一姿勢のスピンと同様で、スピンの種類とスピンのレベルを表しています。スピンの種類とスピンのレベルにより、基礎点(Base Value:ベースバリュー)が決まる点も同様です。
このプロトコルのスピンは「シットスピン足替え有りのレベル4」となります。
基礎点の計算方法
足替えスピンの基礎点は、単一姿勢のスピンと同様にスピンの種類とスピンのレベルにより与えられます。足替えスピンの場合は、定められたスピンの基礎点が100%得点としてそのまま加点されます。実際の基礎点は、下記からご覧いただけます。
フライング・スピン/フライング・エントランス・スピン
フライング・スピンまたはフライング・エントランス・スピンとは、スピンに入る際に飛び跳ねて入りスピンを始めるスピンのことをいいます。。単一姿勢のスピンでもスピン・コンビネーションでも、どんなスピンでもフライングで始まればフライング・スピンという扱いになります。
フライング・エントリーの特徴は、はっきりと分かるジャンプがあり着氷後の最初の2回転以内に意図された基本姿勢に達した場合にのみ認められます。
プロトコルの明記方法
プロトコルでは、フライング・スピンまたはフライング・エントランス・スピンは「F」マークをスピンの略記号の先頭に明記します。略記号の見方は、単一姿勢のスピンと同様で、スピンの種類とスピンのレベルを表しています。スピンの種類とスピンのレベルにより、基礎点(Base Value:ベースバリュー)が決まる点も同様です。
このプロトコルのスピンは「フライング・キャメルスピンのレベル4」となります。
ただし、(足換えなしで1姿勢のみの)フライング・スピンで、ステップ・オーバー(宙に浮かないでまたいでいる状態)の場合や、はっきりと分かるジャンプがない場合は、減ぜられた基礎値(V)が得点として加算されます。
基礎点の計算方法
フライング・スピンまたはフライング・エントランス・スピンの基礎点は、単一姿勢のスピンと同様にスピンの種類とスピンのレベルにより与えられます。フライング・スピンまたはフライング・エントランス・スピンの場合は、定められたスピンの基礎点が100%得点としてそのまま加点されます。足換えなしで1姿勢のみのフライングスピンで、宙に浮かないでまたいでいる状態や、はっきりと分かるジャンプがない場合は、基礎点一覧表の項目「基礎点V」が加算されます。
2017年シーズン
基礎点 | 基礎点V | |
---|---|---|
フライング・エントランスの キャメルスピンのレベル1の場合 |
1.6点 | 1.1点 |
フライング・エントランスの キャメルスピンのレベル4の場合 |
3.2点 | 2.2点 |
2018年シーズン
基礎点 | 基礎点V | |
---|---|---|
フライング・エントランスの キャメルスピンのレベル1の場合 |
1.60点 | 1.20点 |
フライング・エントランスの キャメルスピンのレベル4の場合 |
3.20点 | 2.40点 |