[ルール]基礎知識/フィギュアスケート靴の基本とエッジ

スケート靴の各名称

フィギュアスケートに使用するスケート靴の解説です。

スケート靴の各名称

  1. ブレード
    金属製の刃で厚さ3mm~4mmほどで、靴のサイズとほぼ同じ長さ。
  2. トウピック(トウ)
    ブレードのつま先に付いているギザギザ部分の名称。
    ジャンプやスピンを行うのに欠かせない。
    アイスダンス用のものはトウピックが小さい。
  3. インサイドエッジ
    氷に接する部分(エッジ)の内側部分。
  4. アウトサイドエッジ
    氷に接する部分(エッジ)の外側部分。

スケート靴とその下に付くブレードは、ビスで止めてあります。トップクラスの選手であれば、靴の部分とブレードを別々のメーカーのものを用意し、自分好みの位置でビス止めしています。

2011年の世界選手権、男子フリーで高橋大輔に起きたのが、このビスが外れるというトラブルでした。 選手により異なりますが、2~4カ月くらいでスケート靴を変えるそうです。中には1年に1度という選手もいるので、選手によりかなり違いがあるようです。

また、2010年のバンクーバーオリンピック、男子フリーで織田信成が演技中に靴ひもが切れるというトラブルに見舞われました。結びなれた靴紐だったので、既に切れていた箇所を結び使用していた為に、起きてしまったようです。

このように、フィギュアスケート選手にとってスケート靴は最も大事なものであることは間違いありません。「替えた靴が合わない事によるトラブルで実力が出し切れない」という話をよく耳にします。選手にとって靴の問題は、一生付きまとう死活問題です。

エッジの種類

フィギュアスケートでカーブする場合は、氷面に対してスケート靴の一方のエッジに体重をかけて(エッジに乗って)滑るとカーブを描いて進みます。この時、一方のエッジだけが氷面に接している状態になります。4種類のエッジと前後の進行方向、これによりフィギュアスケートのカーブは8種類となります。

4種類のエッジの種類

氷に接する部分(エッジ)の内側部分をインサイドエッジ、外側部分をアウトサイドエッジと言います。左右の足それぞれにインサイドエッジとアウトサイドエッジがあるので、4種類のエッジの種類が存在することになります。

インサイドエッジ

アウトサイドエッジ

前後の進行方向を踏まえた8種類のカーブ

今説明した4種類のエッジと、進む方向(前向き又は後ろ向き)をふまえて、下記のような8種類のエッジ表記があり、記号で表すことができます。

   左足(レフト) 右足(ライト)
アウトサイド
エッジ
インサイド
エッジ
インサイド
エッジ
アウトサイド
エッジ
前向き滑り
フォア 
レフト
フォアアウト
LFO
レフト
フォアイン
LFI
ライト
フォアイン
RFI
ライト
フォアアウト
RFO
後向き滑り
バック
レフト
バックアウト
LBO
レフト
バックイン
LBI
ライト
バックイン
RBI
ライト
バックアウト
RBO